代官山カフェが与えた大きな影響

知的であろうとするヒトでないと、外食業界で生き残れない。 お客に対する温かい心や思いやりがないと、外食業界で生きていく意味がない。
なぜなら、外食は食材の調達から加工、物流、調理、販売までを網羅するシステム産業だからだ。 システムをつくったり、それを活用していくには知的でないと対応できない。
ただし、この場合、知的とは知識でなく知恵という意味だ。 一方、店舗においては高いサービスが求められている。
そのサービスはお客に対する温かい心や思いやりがあって初めて血が通う。 ファーストフード、ファミリーレストラン、ラーメン、うどん・そば、寿司、和・洋・中を問わず、時代の最先端でチェーンビジネスを展開している企業が追求しているのはこの2つである。
しかも、店舗数が急速に増え、競争が織烈になっている。 そのため商圏が縮小してきており、効率化とサービスのレベルアップという相反するものを両立させることが必要になってきた。
競合チェーン、競合店と差別化を図らないと淘汰されかねないのだ。 このような状況の中で外食企業はいま、生き残りを賭けダイナミックにさまざまな挑戦を行っている。

それが従来の外食業界を一変させつつある。 その現状を伝え、それがとりもなおさず外食産業を理解する一助につながれば幸いである。
おいしい料理を食べると心が和んでくる。 楽しく食事すると心が明るくなる。
気持ちよく食事すると心がスッキリし、ゆとりを感じる。 このような場をつくるため、素材からこだわり、調達、製造、物流、サービスまでトータルに手がけるのが外食産業である。
商品開発も行い、チェーン展開している企業が少なくない。 本格的に外食産業が発展し始めたのは20数年前である。
1975年度の外食産業の市場規模は9兆円だった。 それが、85年度には20兆円の大台に乗り、94年度には28.4兆円になっている。
まさに、爆発的といってよい拡大である。 だが、その規模を実感しにくいだろう。
そこで他の産業と比較してみよう。 これは、鉄鋼や化学にほぼ匹敵する。
鉄鋼といえばわが国の基幹産業ではないか。 それとほぼ同じ大きさなのだ。
なにかと脚光を浴びる自動車産業はどうか。 18.9兆円である。

外食産業は自動車産業より10兆円も市場規模が大きいのだ。

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